9月には秋のお彼岸があります。お彼岸は年に二回、春と秋。つまり春分と秋分の時です。この時期は昼と夜の長さが同じとなり、太陽が、西方浄土と言われている真西に沈む時で、ご先祖様に思いを致し、お墓にお参りをする習わしとなっています。

 この時期は当然としても、その他の時期にもお墓参りをする方が多いようです。それはそれで結構な事ですが、一つ気になる事があります。お墓参りをする人の中には、自分が苦しい時ほどお参りする人がいることです。

 たとえば病気で苦しんでいる時、仕事がうまくいっていない時、家族関係が崩壊しそうな時等々に頻繁に墓参りをする。人によっては、自分はご先祖様を大切にしている。いつも墓参りをしている。と言う方がいますが、もし墓参りをして自分の苦しみばかり打ち明けていたら、あの世で静かに眠っておられるご先祖様に心労を与えている懸念があります。これは先祖供養ではなく先祖に心労を与え、困惑させるお参りです。

 一番良い先祖供養は、お参りをした時に「自分は苦しい中でもしっかり生きています。社会に貢献していますから安心してお休みになって下さい」と言う事でしょう。苦しい時の神頼みではありませんが、辛い時だけ頻繁に墓参りをして、うまく行っている時は全く墓参りをしないのであれば本末転倒です。

 また先祖供養というと、お墓参りだけを考える人が多いようですが、普段の生活の中で、時に応じてご先祖様を思い出し、今、自分が生きている事に感謝する事も大切な先祖供養です。

                                   中村 嘉男

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先祖供養の大切さ
 
2014. 9. 2 更新