「私の適職は何でしょうか?」と就職を控えた若者たちから質問される事がよくあります。算命学で見ると、この人は商売に向いている、金融関係に向いている。物作りの会社に向いている。いやこの人は精神世界や芸術関係に向いているとわかります。
 

 しかしそれをすぐに言っていいものかどうか、ある時期から迷うにようになりました。最初から自分の向いている世界に入るよりも、むしろ最初は向いていない世界に入った方が将来、大きく成長するのではないか、と思うようになったからです。
 

 「若い時の苦労は買ってでもしろ」と言う言葉があります。実は「苦労」は人間を成長させる最大の妙薬なのです。その観点からすると、精神分野に向いている人は、スタートは会社で先輩にこき使われ、また営業で苦しんだ方が、後で精神界で成長するはずだし、また逆に現実のビジネスの世界で成長する人は、そのスタートにおいて精神界での苦労が必要になるのだろうと思います。
 

 野球などスポーツの世界で行き詰まった人が、運動で鍛えるのをしばし止めて、お寺に入って参禅すると、それからスポーツの世界で大成するというケースも多く見かけます。
 

 一つの世界で大成するには、むしろ違った世界で苦しみ事が必要なのではないでしょうか。そして「たまたま縁ある物が自分の天職」だと思う事も大切。それに全力を尽くしていると、本当の天職に出会うのかもしれません。
 

 これからはそういう観点から適職について考えるべきだと思う今です。


                                   中村 嘉男

 創設者高尾義政先生が日本で初めて公開した高尾算命学と高尾学館ホームページです。

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適職とは       2015. 1.24更新