女子社員が異常な残業で、過労となり自殺した事件は、悲惨の一言に尽きます。それほど辛かったら、上司に言えばよかったとか、辞めれば良かったと言う人もいますが、過労の極に達すると、そういう考えも及ばなくなり、この場から、つまりこの世から離脱したくなったのだろうと思います。

 私が総合商社に入社した時、日本は輸出大国として、輸出部門は多忙の極にありました。朝は8時前に出社。退社時間は早くても夜の9時から11時。場合によっては帰れない事も。土日出社も当たり前の時代でした。

 その時の辛さを思うと、その女性の気持ちもわからなくはありません。但し、あの時は、会社にも日本国にも夢と希望がありました。我々が契約をした製品が毎日のように横浜港から、神戸港から、出荷し、少しでも残業をしたら、それがすぐに多額の契約に結びつく。少しでも早めに退社したら、他の商社にとられてしまう。

 辛いけれども、わくわく感がありました。だからぎりぎりのところで、頑張れたのでしょう。ちなみに、他からの圧力ではなく、自分の都合や好みで残業をしたら、200時間しても、なんともないと言う学者もいます。

 夢と希望があり、しかも自分の自由と好みですれば、残業も辛くはない。要は心の問題なのでしょう。今の企業にはあまり夢がない。しかも管理された中で残業が強制されれば、辛いだけです。

 多くのサラリーマンは、この厳しい時代、辛い事もあるでしょう。会社側が猛省する事も必要ですが、一方で、強制された中でも、自分で選んだのだと気分を変えて前向きになる事も開運の一つの方法ではと思う今です。

 
                                           
中村 嘉男

 創設者高尾義政先生が日本で初めて公開した高尾算命学と高尾学館ホームページです。

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*電通の異常な残業時間* 2016.10.27 更新